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はじめに
住宅産業はクレーム産業だと言う意味が家を建ててはじめて分かった。分かったときにはもう遅い、お金は無くあるのはローンのみである。私が経験したトラブルのメモがこれから家を建てる人の役に立てば幸いである。
問題点

1、地鎮祭に現場監督が1時間も遅刻してきた。
これは可愛いものだ。その時点では気にならずこの後何も無ければ忘れてしまっただろう。今思うと一時が万事であり、より注意すべきであった。
2、基礎の高さが図面より30cmもひくかった。
これは地面が道路より低くなり水はけに関して致命的問題である。私が基礎が出来た後で指摘したのだが、現場監督はなかなか修正しようとしなかった。最終的にやり直してもらったが、家を建てた後に判ったらどうするつもりだったのか。今でも水はけは良いとは言えないので気付いて良かったと思う。
3、建前
私の家はプレハブでパネル工法である。壁パネルに断熱材まで入れた物を運んできた。壁パネルをクレーンで吊すとき、防湿シートの上部をかぎで破った。そして、そのまま一晩中雨曝しにした。断熱材がびしょ濡れだ。クレームを付けたら、現場監督が防湿シートの穴を塞いだ。水をいれた後塞いだら、耐湿試験をするようなものだ。湿度が建物に対して断熱性と耐久性に関して大敵であるからこれが一番の問題だった。
4、竣工検査
未完成ながら竣工検査をしたところ、驚いたことに間取りが違っていた。ドアの位置が図面と違っていたのである。直したものの後が残っている。
5、最終検査での問題は次のようなものであった。
   壁が歪んでいる。
   階段の手摺部分の表面が継ぎ接ぎだらけで凸凹。
   床柱と壁の間に5mmの隙間。
   窓枠は歪み壁との間は隙間だらけ。
   サッシのネジ無し箇所10箇所以上。
   下駄箱は傷だらけ。
   床の間の床は接着材がはみ出し放題。
   門扉部分は特に酷く、へこみ、隙間、ネジ無し。
   ドアノブは皆固く戻りが悪い。
   その他、傷はフローリング、クロス、木部、外壁にあり、
   きしみも階段、お勝手にあった。

6、手直し
クロスの傷は手直しでより目立つようになったが、目立たなく出来る事を知っていたので直してもらった。
下駄箱は取り替えたが、なかなかうまくいかず2カ月以上かかった。
ドアノブの直しは結局直らなかったので自分で直した。
門扉部分は2回取り寄せたが駄目、で3回目でやっとまともなものが来た。
壁の歪みや傷は直らずじまいである。
7、引渡し後
雪解け水が多かったとき地面から水が吹き出た。雨水配管を掘り出してみたら、一部焼けてなくなっていた。その周りは炭だらけだから、焚火の残りを埋めたためらしい。
階段のきしみはひどくなってきたので5年ぐらい後自分で直した。
まとめ
家作りはとてもエネルギーが必要だ。
予想以上に苦労したが、大手メーカーにして良かったと思っている。職人の腕は中小工務店のほうが良いかもしれないが、クレームに対して対応はしてもらえたからである。
10年保障
10年過ぎたので最後の点検があった。
腐食した取っ手を交換してくれるという。
それはありがたいとお願いしたら、取り付ける前に私の目の前で落として角のめっきが取れてしまった。
黙って、そのまま取り付けてもらった。
その作業者はいい歳をして挨拶もろくに出来なかった。

10年経っても倒産していないので大手メーカーは良い。
しかし、職人は相変わらずレベルが低い。
大工としての技術は要求されないプレハブなので、まともな大工は働かないし要らない訳である。

最近はマンションを買っても耐震強度が低く、住めない人々の話で持ちきりだ。
建売一戸建てにも耐震強度が低い物はかなりあるはずだ。しかし、強制退去にはならないだけましか。

とにかく大きな問題は発生していないのでマイホーム取得作戦は成功だろう。
これからはマイホームメンテナンス作戦だ。
自分でやるので気が楽である。

【追記】
屋根のスレートが世間と比べて色落ちや苔の発生など状態が悪いと指摘したら修理すると言う話だった。
しかし、何の音沙汰も無いので妻が電話したら修理出来ないと言う。
私は10年保障に期待していなかったし、クレームをつけるのも疲れるのでそのままにしている。
もうDハウスとは拘りたくない。

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